名古屋地理学会の概要
名古屋地理学会は、昭和初期に名古屋近辺の地理教師によって開かれていた研究会を母体にして、1941年に発足しました。当時は研究会の名称も決まっておらず、いわば地理同好会の雰囲気だったようですが、戦後は事務局を名古屋大学に移し、地理学の進歩と普及を目的にさまざまな活動を行っています。
現在、およそ150名ほどの会員がいます。地理の愛好家から主婦、中高校の教員や生徒研究者プランナーや公務員にいたるまでその年齢や職業もさまざまです。入会に特別な知識や資格は必要ありません。地理や地図が好きだ、地域のことを学びたい、地域の将来を考えたい、教材づくりに困っている、研究を発表したいなど、私たちといっしょに地理をめぐるさまざまな問題を考えませんか。
名古屋地理学会の活動には、6本の柱があります。
- スタディ:会員が取り組んでいる研究を「名古屋地理スタディ」として、研究報告会における口頭発表と『名古屋地理』(ウェブ版とプリント版)における原稿執筆を学会として依頼し、会員の研究を支援しています。連名あるいは団体名の場合は、そのメンバーの誰かが学会員であれば応募できます。
- セミナー:小中高校生・教員、一般の人々などを対象に、学会員のボランティアによる、連続セミナー、出前講義
や講演、現地見学会など、地理学の普及をはかる活動を行っています。
- ワークショップ:市民・行政・企業・研究者がつどい、産業振興・まちづくり・環境問題など、地域をめぐる問題を総合的に議論するために、ワークショップやシンポジウムを行っています。
- 連携シンポジウム:岐阜地理学会や地理情報システム学会など、名古屋周辺の学会や研究会とのコラボレーションによって、学会活動の広域的展開を図っています。
- エクスカーション:名古屋周辺の話題の地域にでかけ、実際に現地を見学するとともに、現地の関係者や専門家からの説明
をうけます。
- 名古屋地理:研究報告会の要録集として、会報『名古屋地理』を発行しています。1999年からは、オンライン雑誌をたちあげ、名古屋から広く情報発信を行っています。
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